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「王は一人 どちらかが、消えなくてはならない」 父上は 泣きそうな顔で、俺たちに言った 「明日の成人の義に、お前たちは決闘をする」 この国では16歳から 立派なおとなとして認められる 「決闘?コウと…?」 「そうだ。どちらが王に相応しいのか、決めなければならん」 「…負けたら、どうなるのさ」 「…命をとりとめたとしても、この城の地下で一生を過ごすことになるだろう」 「…、なんだよそれ」 「アオと殺しあえって? はっ、冗談じゃない!」 、
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