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その時、勢いよく扉が開いて
一人の兵士が駆け込んできた
「失礼します!」
兵士はアオに略式の礼をとった後
コウに向かって声を張り上げた
「何者かが殿下の部屋に侵入した可能性があります!至急部屋へお戻りください!…その…、我々では、殿下の結界魔法を解くことが出来ませんので…」
いいよどむ兵士の言葉を最後まで聞かずに、コウは部屋を飛び出した
「あ、待ってよコウ!」
アオとショウも
兵士の後に続いて部屋を飛び出した
「ねぇ、なんで誰か入ったって解ったの?」
走りながら兵士に訊ねると
兵士は困ったように眉を下げた
「異様なんです…」
「異様?」
「はい、殿下のお部屋の周りだけ、空気が歪んでるというか、何かがおかしいんです」
「空気が歪んでる…?
…ショウ、先に行って見てきて」
「わかった!」
アオの言葉に
ショウは直ぐ様姿を消した
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