包帯の男

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                              薄暗い道端で微かな声とともに、何かが動いている。 ……人だ、人が倒れてる。 「おい、大丈夫か!」 勇人(ユウト)は駆け寄り、体を起こした。 岩のようにガッシリとした体格……多分男だろう。 顔の辺りには包帯で何重にもグルグルに巻かれていた。 漆黒に輝く鉄の棺のような物を、鎖で体に結び付けている。 道には微かに引きずっている後があった。              
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