1人が本棚に入れています
本棚に追加
無言の静寂さとともに、鮮血の匂いが男から漂っていた。
「グッ!……なんだこれ」
勇人は棺に手を触れた瞬間、巨大な力で鋭く心臓をえぐられた感覚に襲われた。
鉛のようにズシリと重い。
一体、この中には何が入っているんだ。
勇人は、棺を開けようと扉にありったけの力を込めた。
「全然ビクともしない」
頑丈な鎖が邪魔をして開かない。
もう一度、力を込めて扉を開けようとした……その時。
最初のコメントを投稿しよう!