LOVE 2 先輩

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“お人好し”って言葉も悪くないかな?って思う。 彼女のような温かくて、優しい人をそう言うのなら…。 「ふぅ~、終わった…。」 そう言って、彼女は立ち上がると泥だらけの軍手をはめたまま、額の汗を拭った。 「…行くよ、はる!!授業始まっちゃうっ!」 「うん。待っててくれてありがとう。」 「いいよ、別に。ほら行くよ?」 「うん。」 彼女は、友達と一緒に玄関の方へと駆けて行った。 僕は、彼女の姿が見えなくなると自分も授業に遅れないよう、教室へと歩き出した。 この5時間後、彼女に告白されるとも知らずに―… *END*
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