LOVE 3 執事

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「お父様が…?」 何かしら? お父様がそのようなことを言うなんて、珍しいわ。 「何でも、今日はお嬢様の婚約者がお見えになるとか。」 「ふーん、そう……って、えっ!?城崎、あなた今何て?」 「ですから、今日はお嬢様の婚約者が屋敷にお見えになると伺っております。」 う、嘘……。 婚約者? この私に…? 「城崎、あなたまた私のことからかっているのね。だけど、私はもう騙され…」 「からかってなどおりません。」 「本当…なの?」 車のミラー越しに城崎を見つめると、彼の顔にいつもの意地悪い笑みはなかった。
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