日だまり

猫･中

…っと言うわけで俺と千鶴は今、ショッピングセンター[クリア]に来ている。
ここならゲーセンや服屋などの様々な店があって楽しめるし、隣の別館には映画館もあるため遊ぶためにはもってこいの場所なのである。

「うわぁ………」

俺をデートに誘った(そう解釈する)千鶴は現在、目をキラキラと輝かせながら周りを忙しそうに見渡している。

あのあと、特に用事がなかった俺は千鶴のお誘いをアッサリと承諾。

どこに行きたいかたずねたところ「そういうのは男が決めてエスコートするのが常識でしょッ！？」っと怒られてしまったため、なんでもあるここに連れてきたしだいだ。

…まあ千鶴の様子を見るかぎり、この選択は間違ってはいなかったのだろう。

「ほら！早く行きましょうよ！」

そう言って期待に満ちた笑顔をみせながら俺の服をグイグイ引っ張ってくる。