猫・上

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「私は毎朝…って!?」 ふと気がつくと少女は自分の口を手で押さえてうずくまっていた。 そしてキッと下から俺を睨みつけ一言。 「……………聞いてた?」 「………何を?」 「……………じゃあいい」 あからさまに安堵して立ち上がる少女。 そんなあからさまだと逆に気になるんだが… 「細かいこと気にしてたらモテないわよ?」 「なに!?そうなのかっ!?……って心の中読むなッ!!つうか勝手に入るんじゃない!!」 「気にしない気にしない」 「無理に決まってるだろうがッ!!」 しれっと脇を通り抜けて勝手に部屋に入っていく少女。 俺は慌ててその少女の背中を追いかける。 これが、今日という奇妙な日常の始まりだったのだ。
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