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「私は毎朝…って!?」
ふと気がつくと少女は自分の口を手で押さえてうずくまっていた。
そしてキッと下から俺を睨みつけ一言。
「……………聞いてた?」
「………何を?」
「……………じゃあいい」
あからさまに安堵して立ち上がる少女。
そんなあからさまだと逆に気になるんだが…
「細かいこと気にしてたらモテないわよ?」
「なに!?そうなのかっ!?……って心の中読むなッ!!つうか勝手に入るんじゃない!!」
「気にしない気にしない」
「無理に決まってるだろうがッ!!」
しれっと脇を通り抜けて勝手に部屋に入っていく少女。
俺は慌ててその少女の背中を追いかける。
これが、今日という奇妙な日常の始まりだったのだ。
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