猫・上

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すると少女は困ったように眉を寄せ、また俺から視線を反らす。 「えっと…私の名前はち……ち………」 「…ち?」 「ち…ち……千鶴よ千鶴っ!私の名前は千鶴!!」 「…本当か?」 俺が疑問の声を上げると自称千鶴は顔を真っ赤にさせながら両手をバタバタと激しく振る。 「ほ、本当の本当よッ!何なら証拠を見せましょうかッ!?」 「証拠…?」 聞き返すとあからさまに顔をしかめて失敗したといった表情になる。 …やべ、ちょっと面白い なんかそっち系に目覚めそう… 「へぇ~、証拠あるんだ…見せてよ」 「あのっ、その…」 「証拠あるんでしょ?だったら早く見せて」 「あぅあぅ…」 涙目になり、口をパクパクさせてこちらを見つめくる千鶴。 なんかだんだんと小動物的になってきたな…しかも可愛いし。 …やばい、俺実はロリコンなのか?
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