三つ子の日常

8/9
前へ
/49ページ
次へ
それから自分の部屋に行ってベッドに転がるラタ様。特にする事も無いのでそのまま寝る模様。 ラタトスク 「………ん……?」 いつの間にか眠っていたところで、部屋に誰かが入って来る気配を察知し目を覚ます。時刻は午前0時を過ぎた頃。 エミル 「…あ……起こしちゃった?ごめん…」 ラタトスク 「いや、いいけどよ……どうしたんだ?」 取り敢えず体を起こしてサイドテーブルのランプを点けると、そこには枕を抱き締めて立っているエミルが。 エミル 「う、うん……あの、さ………一緒に…寝てもいいかな…?」 ちょっと恥ずかしいのか、もじもじしながら話すエミル。顔を赤くしながらの上目遣いはズルいです。しかも無意識なのがこれまたズルいです。 ラタトスク 「………………………は?………Σはぁぁぁあ///!?なっ、なな、な何でっ…!?」 一瞬意味が理解出来なかったラタトスクは硬直、そして一気に顔を真っ赤にして混乱し始めました。 エミル 「Σひぇっ!?;……や…やっぱり…ダメ、かな?」 あまりの驚かれようにびっくりしたエミル。肩を縮こめてもう一度聞いてみます。 ラタトスク 「だっ…だから!理由を言えって!」 掛け布団をわちゃくちゃにしながらも、取り敢えず落ち着くために理由を聞こうと考えたようです。 エミル 「……え…えっと……じ、実は…………兄さんの部屋から、変な音と臭いがして……たまに爆発するような音もするから…僕……こ、怖くて……」 しどろもどろになり、最後の方は小さな声にながらも理由を話しました。 因みに部屋の割り当ては、左からラタトスク、エミル、アステルとなっており、エミルは隣のアステルの部屋から聞こえる異音や異臭に怯えて、結果ラタ様の部屋に避難してきた訳なのです。
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加