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ラタトスク
「………あんのバカ兄…!……お前もいい加減慣れろよな!そんなの今までに何回もあっただろ?」
理由を聞けば大きな溜息をついて呆れるラタトスク。
エミル
「……うん…そう、だよね………ごめん……」
眉をハの字にして、しゅん…と俯いてしまったエミル。
ラタトスクは暫くその様子を見てました。
ラタトスク
「……………あーもう!!わかった!わかったから…もう、そんな顔するな。」
突然大声を上げたかと思うと、ベッドから降りたラタトスクは、ぽん、とエミルの頭を撫でてやった。
エミルはそれに驚きながらも、
エミル
「…ありがと、ラタトスク。」
少し頬を赤くしながら、笑顔で小さくお礼を言った。
そうして二人で一緒に、ラタトスクはなるべくベッドの端に寄ってエミルが落ちないように気遣いながら仲良くおやすみしましたとさ。
因みに、アステルの部屋から聞こえたと言う異音は気晴らしに観ていたDVDの音で、異臭は夜食にと作った炒飯を焦がした臭いであったと判明した翌朝、アステルはラタトスクに色んな意味で怒られたそうな。
終
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