第一部 運命の出会い

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「!!」 さっきの公園から少し歩いた所でオレはふと何かに気付き、足を止める。 「何だ?これ。」 歩いている遊歩道でオレの目の前に見たことが無い渦巻き状の“空間の歪み”が有ったのだ。 見た感じ、オレの胸辺りまで有るそれはそこを中心に半径一メートル程の規模だ。 訝しく思い、スーパーに行くのも忘れ、それを凝視する。 そんなオレを通行人の人たちはまるで「何してるのだろう」と言わんばかりの目でチラチラ見ながら通り過ぎていく。 どうやら歪みが見えてるのはオレだけらしい。 「よしっ!」 ただ見てるだけと言うのも時間の無駄だと思ったオレは決心し、それに触れてみる事にした。 チョンッ 初めは警戒心から少しだけ。 だが、何も起きなかったので次は少し強く。 すると………。 「うわっ!!眩しっ!!」 強く触れた途端、歪みから目が眩む程の閃光が溢れ出してきた。 咄嗟に両手で顔を隠したがあまり意味はなく、強烈な閃光が視界を覆い、状況の確認もままならない。 その状態がしばらく続いたと思うとやがて頭痛と耳鳴りがしだした。 その瞬間、オレの頭の中は真っ白となり、徐々に意識を失ってしまった……。
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