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「えっ…?」
思わず、後ろを振り返り、驚きの言葉が漏れる。
「…………」
述べられた事の真意を問いただしたかったが、それ以上口は動かず、両者の間に再び視線は交差し、沈黙が生まれる。
いつまで均衡が続くのかと懸念したが、意外にも先生の方からそれを破った。
「…いや、今はまだ気にしなくていい。いずれ分かる時が来るだろう」
「いったいそれはどういう…」
「外で待たせている人がいるのではないのか?早く行ったほうが良いだろう」
結局こちらから問いかけても一蹴されてしまった。
どうやら話は終わりなようで、こちらを気にせず機械を片付け始める。
疑問は残るが様子から見てこれ以上取り合ってくれなさそうだ。
ならばと、もう一度軽くお辞儀をして、今度こそ部屋の扉を開ける。
何故、僕に忠告をしたのだろう。
部屋を出て扉を閉める時、頭に過ぎったが、結局これも答えの出ない問い。
心のどこかでわだかまりを感じていたが、すぐさま思考を諦め頭のスミに追いやった。
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