7人が本棚に入れています
本棚に追加
「ーーーーーーっ」
再び目が覚める。
カーテンからは日が差し込んでいたが、その光は先ほどとは違い、夕焼けの優しい日差しが覗いていた。
「…起きたんだね」
病室に人の気配がする。
身体を起こしてみるとベットの近くに座っている人物と目が合う。
髪の毛全体が白髪で、心配そうな目でこちらを見ている老人。
この人は誰だろうか。
「心配したんだよ。でも聖君が無事で良かった。」
「……すみません、あなたは?」
失礼だと思ったが、相手が誰か知らなければまともに話すことも出来ない。
「そうか、記憶がまだ…」
少し肩を落とし表情を曇らせる老人。
だがそれも一瞬で、僕に事の経緯を話し始める。
最初のコメントを投稿しよう!