第1話

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亜姫 「迷った…。嘘でしょう?この歳で迷子って…」 亜姫 (誰かに道を…、あ、あの人に聞こう) 亜姫 「あの、すみません。道を聞きたいんですけど…」 直史 「何か?」 亜姫 「っつ!?」 (息を飲む) 亜姫 (何この人…カッコイイ!!全体的にカッコイイ!!オーラからしてカッコイイ!!) 直史 「…鼻息荒いぞ、君」 亜姫 「あっ、ついテンションが上がっちゃって…」 直史 「どこにテンションが上がる要素があった?」 亜姫 「それよりも道を聞きたいんですけど」 直史 「スルーか。君はマイペースだな」 亜姫 「そうですか?」 直史 「何でもいい。ところで道が聞きたいんだよな?」 亜姫 「はい。迷っちゃって…」 直史 「この学園は広いからな、仕方ない。で、何処に行きたいんだ?」 亜姫 「高等部の職員室に」 直史 「分かった。案内しよう。『アリス』が困っているなら仕方がない」 亜姫 「アリス?」 直史 「俺の名前は落合直史。君は?」 亜姫 「え?あ、あぁ。私は藤木亜姫です」 直史 「そうか。じゃあよろしくな、亜姫」 亜姫 (うわっ、笑った顔もカッコイイ。てか、今私、名前で呼ばれた!!) 直史 「鼻を抑えてどうした?」 亜姫 「何でもないです」 亜姫 (鼻血が出そうだからなんて言えない…)
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