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入院した病室は二人部屋で、俺と、あともう一人が入院していた。 ふと、隣の少女と目線があう。 あれ? そこにいたのは、華奢な体をしていて、透き通る程の白い肌を持った、セミロングの茶髪をした少女がいた。 少女は俺と目線があった瞬間、目を背けた。 照れではないな。 むしろ、恐怖……怯え?なんだか、そんな感じだった。 小さな体は小刻みに震えていた。 あれ?と馬鹿みたいな感想を漏らしたのは、その怯えっぷりが原因である。 最初は人見知りとか、対人恐怖症とか、そんな感じかと思っていた。 だけどその怯えっぷりは尋常ではなかった。 誘拐犯に監禁されている位の怯えっぷりだ。 俺は、彼女に何かしたのか? 他人に迷惑をかけた事は一度もないはずだが? なんだか、不安になった。
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