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「それはそうと優希!!
あれほど単独で走るなと言っただろ!!
言うことを聞けるならと連れてきたのに
俺の顔を潰すきか!!」
悩み始めた雅人を差し置いて、
天使の彼は天使の彼女に怒りを
ぶちまけている。
「だって!!仕方ないじゃん!!
人間保護が一番優先任務でしょ!?
龍平達が見落とした挙げ句、
先先行くから仕方なく私が
やっつけたんじゃない!!」
「だからって連絡寄越さねぇのは
なんでだよ!?みんな心配してんだぞ!!」
「だって携帯忘れてきたもん!!!!」
「人間界に降りる時、携帯は必須だろ!?」
「知ってるもん!!」
「知ってても持ってなきゃ
意味ねぇんだよ、馬鹿!!!!」
なんとゆう言い争いだろうか。
考え事に集中できなくなると、
雅人はため息を溢した。
聞いてる限り、襲われていたとはいえ
僕が悪いみたいだし……
「えっと……ごめんなさい、
あんな所で死神に襲われてまして…」
こんな頭を下げて収まるならば
自分が悪くなればいいと思いとった
雅人のこの行動は、
「違うの、おかしいのは私達だし…
巻き込んでごめんね、ほら!!
龍平のせいで誤解させたじゃない!!」
空振りに終わった。
「誤解は勝手にそいつがしたんだろ!?」
「酷い!!そんな言い方しなくても
いいじゃない!!」
「ったく、最近なんで此方に
こんな人間が増えてんだよ!!!!」
「それを調査するのが私達の役目!!!
彼に八つ当たりしないで!!」
「あの…それは噂のせいかと…。」
恐る恐る口を開くと龍平と呼ばれた
天使は目を見開いた。
「噂だと!?あっ…まさか意識世界の!?」
「はい、そうです…。」
「やっぱりサタンの奴、言葉巧みに
手下を動かし人間界に放ち、噂として
良からぬ事を広めやがったな。」
「悠の報告通りってことか…。」
シリアスになる話に雅人はある決意を
固め、ベットの上で正座して意を
決して勇気を奮い立たせて口を開いた。
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