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過去?
そんな事思い出したくない。
澪の頭に【恋愛】の二文字は消えかかっている。
いや…むしろ消えているの方が正しいだろう。
幼稚園、小学校、中学校、高校と今まで勉強一本で歩んできた人生。
親に言われるまま私立の学校に入学して、テストはいつでも満点だった。
澪もそれが正しい人生だと疑わなかった、中学までは。
澪は誰にも言わなかったが一度だけ恋をした。
中学時代。
それは同じ学校の先輩だった。
勉強を教えてもらったり、そして時には一緒に帰ったりもした。
澪にとっては、すごい出来事だった。
初めて勉強以外の楽しさ、充実感を感じた。
しかし、その感情はその後すぐに閉ざされる。
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