1章

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「立てってっ!!」乱暴にしかし静かに言った。 静かになりまわりの音がよく聞こえるようになると 廊下側からタッタッタッタッタ…とテンポのよい足音が徐々に近づいて来ていたことに俺は気づいた 佐倉さんは感づいていたのだろう。静かに早口でこう続けたーー 「今後、私があなた達と数秒ーーそうね、私が口でゆっくり3秒数えながら目を合わせてきたらすぐに……」 少し言葉に迷ったのか間を空け「催眠状態になることーー」と続け「そして次に私がゆっくり3秒数えたらすぐに意識を取り戻すこと」と早口で言った 「……はい…」すぐに同時に4つ声が返事を変えす そしてゆっくり佐倉さんは3っつ数字を数える 「1ー……2ぃ………3っ!」
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