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「うわっっ!!!」
「っーー・・・・・・!!」
そこには大きな目をもっと大きく見開いて驚いている佐倉さんがいた
しかも俺の方をむいていて右手こちらに差し伸べるような体勢で・・・・・・
まるで男子トイレのドアノブに手をかけようとしていたかのように。
もしかして……誰かいたのか確認しに…か!?
俺が驚き戸惑っていると
「い、いつからそこにいたの?」佐倉さんも驚いているようだった。
「えっ、あ、そこって?と、トイレ?」俺は投げかけられた質問にきょどっているような返事になっていた。
「以外に何があるの?」その表情はさっきまでの顔ではなくいつもの無表情にもどっていた。
「っーーつい、さっきだけど……」俺は思わずウソをつく。
数秒俺の目を見つめて「そうー」といい佐倉さんは踵を返し玄関のほうにむかっていった。
彼女の後姿は日の光に照らされきっとついさっき付いたのだろうと思われる足跡がたくさん見られた。
「………………」俺は何も言わずに小さくなるその背中を角を曲がり見えなくなるまでずっと見つめていた。
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