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ジェジュンと俺が一緒に住み始めたのは ちょっとしたアクシデントからだった… 大学の最寄り駅の隣の駅で降りて最初に見つけた不動産屋で探そうと決めていた。 最初に案内された部屋を一目で気に入ってしまった。 倉庫を改築したデザイナーズマンション… 地方から出てきた学生の俺には少し贅沢かなとも思ったけど、バイトすればなんとかなるかも…? 初めての一人暮らし… 食事やお洒落に掛ける金を我慢しても住む部屋だけは妥協したくなかったから迷わず決めた。 もう此処しかないと思った。 一目惚れしたその部屋で暮らす自分を思うだけで笑みがこぼれた。 この部屋に住めるならちょっとくらいの節約なんか何ともない。 入居する日が待ち遠しかった。 そして、引っ越し当日… 荷物を運び込もうと鍵を差し込み回した。 思っていたより軽い感触に違和感を感じながらも扉を開くと既に部屋に運び込まれた荷物… 俺の物ではない荷物… その中で、ひとりの男が荷ほどきをしていた… .
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