8人が本棚に入れています
本棚に追加
朱音 夢叶♂(あかね ゆの)
僕のクラスメイトで席が隣
ちなみに僕は
さっきまで朱音の下の名前を知らなかった。
僕は友達以前にクラスに興味が無い
学校を楽しいと思ったことは一度も無い
生きることさえ苦痛だ
********
…キンコーン
お昼休みのチャイムが鳴り響く
基本的に僕はいつもひとりで
屋上で昼食を済ませる
今日も昼食のために屋上へ行こうとしたその時だった
「夏芽っ」
「わ、朱…ゆ、夢叶?」
そこには呆然と立っている夢叶の姿があった
「昼飯一緒に食べない?」
「え、でも僕ひとりで、いいよ」
いきなり考えてもいないことを言われたから僕は戸惑って断ってしまった
(あ…嫌われるかな…)
「えー?拒否権はないよ」
「え、ちょっ」
夢叶は僕の手を掴んで走り出した
行き先は…屋上?
「ね、待って僕、」
(聞いてない…)
僕はしょんぼりしながら夢叶と屋上へ来た
「ほら、暖かいよ」
最初のコメントを投稿しよう!