いつのまにか

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あの日から時々夜勤になると、寝れないのか二言三言話し掛けてきたり、差し入れといってジュースをくれるようになった。 …まだ、自分では気づいてないが心の隅で意識し始めたのかもしれない… 夜勤の仕事をしていると時間は20時になっていた。 「ピンポンパーン♪…20時がまいります。面会時間は終了致しました。面会のかたはおかえりください」 とアナウンスが流れ始めた。 それから30分程して、 陵本さんがナースステーション前に来て 「悪い!下、鍵開けてくれん?オカン帰るから。」 個人病院の為、看護師が戸締まりを行っていた 『はい、いいですよ。すぐ、降りられますか?』 と返事をしたら陵本さんの母親が病室から荷物を持って出てくるのが見えた。 .
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