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あの人はね、お前が買った怪しい薬を売ってた胡散臭ぁ~いサイトの社長さんだよ
……なんて言えるかっ!
もしこれが元のチャンミンにだったら言える。
でも目の前のコイツはまだ12歳だから。
自分が変態サイトで買い物したなんて知ったら、きっとショック死するかもしれない。
恋人として兄として、純粋なチャンミンを傷付ける訳にはいかない。
「あれはユノヒョンの友人だよ、ねっ!?」
「へ?あ…あぁ、そうそう!」
俺が誤魔化すと、ユノヒョンも慌てて同意する。
しかしチャンミンは眉をしかめた。
「ユノヒョンの友人ですか?
友人にしては随分と年が離れてますが…」
「ゆ、友情に年齢なんか関係ないぞ」
「まぁそりゃそうですけど」
チャンミンの指摘は鋭いから心臓に悪いのなんの。
しかし、なんとかやり過ごせたらしい。
「疲れたから僕お風呂入ってきます」
と言い残して、チャンミンはリビングから出ていった。
ドアが閉まった途端に全員がふぅと息を吐いた。
「…割とあっさりだったね」
「あぁ…。バレなくて良かったな」
「てかさ、ユノヒョンが朝電話してた相手って、もしかしてハン社長?」
ふと思い出して尋ねると、ユノヒョンはコクリと頷いた。
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