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「ユチョン、後で僕の部屋来て」
俺だけに聞こえるような小声でジュンスがそっと囁く。
俺は分かったという意味を込めて頷いた。
「ヒョン達も食べます?」
チャンミンがテーブルに買ってきたおやつを全部広げて俺らを呼んだ。
「くれんの?」
「はい。でもこれとこれとこれは僕のだからそれ以外でどうぞ」
「……太るぞ」
「太りにくい体質なんで平気です」
「うわ、腹立つ」
じゃあこれ、と一番無難なバニラアイスを手に取り蓋を開ける。
スプーンを口に入れた瞬間甘さが口いっぱいに広がった。
「おっ旨そうなの食ってるな」
と、そこへ見送ってきたユノヒョンが帰ってきた。
「おかえり、遅かったね。どこまでお見送りしてたの?」
「裏口まで。ほら、正面だとセキュリティーとかで色々面倒だろ」
「なるほど、だから僕達と会わなかったのか」
「ユノヒョン」
「ん?なんだチャンミン」
プリンを頬張りながら呼ぶ可愛いチャンミンにヒョンの目尻が緩んだ。
が、しかし。
「さっきの方はどちら様なんです?」
不意打ちの言葉にユノヒョンは勿論、他の3人の動きも一時停止した。
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