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古文は私を多目的室に連れて行った。
すると、そこには
母がいた。
古文『実はお昼過ぎからお母さんに来ていただいて、あいのこと聞いてたんやで。』
びっくりしたが、古文の考えていることがわからず椅子に座らされ母と向かい合わせになった。
古文『お母さんなぁ、あいのこと理解してあげたいと思ってはるねん。
でもあいは何も言ってくれないから今日学校に相談に来たんや。
でもすごく悩んではるのはわかるけど、先生はあいが自分の気持ちを直接お母さんに言わなアカンと思う。
だから今、お母さんや先生に言いたいことをぶちまけてくれんか?』
言いたいこと?
改めて考えると、何が不満でどうしてほしいかなんて浮かばなかった。
全部自分が悪いことがわかっていたから。
素直になれずに人のせいにばかりして逃げていたことぐらいわかっていた。
何も言えないまま、ただ下を向くしかできなかった。
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