@       02

14/16
前へ
/87ページ
次へ
 「涼にい‥僕、ね‥」  「んー?」  「その人が大好きなんだ‥   ずっと、ずーっと前から。   泣いても傷ついても   その人じゃなきゃ嫌なの   どんなに辛くても   嫌いになれなくてっ‥」  泣きそうになりながら全部  ホントのことを話した  届くはずのない僕の気持ちを  伝えるように。  しばらく沈黙が続いたあと  涼にいは静かに口を開いた。  「そっか‥。ずっと一緒に   いんのに、俺、裕翔のこと   何も知らないんだな‥」  「‥‥ホントだよ。」  涼にいは何もわかってない  僕の気持ち。  「で、ずっと片想い?」  改めて“片想い”って  聞かれると胸が痛くなる  まさか本人のまえで  話すことになるなんてな‥  「うん、彼女いるし‥さ。」  ポカーンと口を開けてアホ面  している涼にい。  好きな人、涼にいって  バレた‥‥? .
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

704人が本棚に入れています
本棚に追加