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「それは‥あり得ないから」
僕は『弟みたいな奴』で、
僕の想いは一方通行で。
「両想いにはなれない‥」
「え?」
涼にいを好きだからこそ
弟みたいな奴だからこそ
この恋が叶わないって
分かるんだ。
「僕が一番、ずっと近くで
見てきたんだから!
もう遅いんだって
叶うはずないんだって
わかってるっ‥‥
僕が好きだって伝えた所で
無駄なだけなのっ、!」
自分で言っときながら
ぜんぶ事実だってことが
悲しくて、涙が溢れた。
「バッカじゃねぇの‥」
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