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俯きながらポツリと呟いた
その声は僕には
はっきりと聞こえた。
「なんでそいつが、
両想いになれないそいつが
いいんだよ‥‥」
いつも以上に
真剣な顔で低い声で
聞いてきたから
思わず体がビクついた。
「涼に、い‥？」
「‥意味わかんねぇ。」
見たことないくらい
涼にいの顔が恐くって
こんな怒ってるの初めてで
涼にいじゃないみたいだった
「やだっ‥‥」
怖くて涙が出そうになった。
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