[私は のら子]‐①‐

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車お化け・人間が怖いものになりました。 母は厳しかったけど、とても優しくしてくれた。 お腹がペコペコなのに白川の水を飲んで満腹にして、私にお乳を飲ませてくれたわ。 魚屋のアラがある時は、アラをかみ砕き食べさせる……無償の愛の象徴のような母だった。 そんな母とお別れする事件があるなんて、想像もしなかった。 ある日の夕方、いつも家にいる母がいない。 私は寂しくて、母を捜しに行きました。 白川の通り沿いをとぼとぼ歩いていると、私の目に母の姿が映りました。 「えっ!!」 母は道路の端っこで、ぐったりしていた……魚のアラをくわえて。 “ プワーン プワーン ” 車のクラクションが聞こえたわ。 真っ黒の車が、こちらに向かって来たの。 私は怖がり車を避けた……木の下へ跳びはねました。 「お母さん……」 車お化けが走り去ると、母は死んでいた!!呼吸をしていない。 頭の中が真っ白になった。 恐ろしい気持ちと悲しい気持ちが入り交じり、その場から逃げ出してしまう。
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