歓迎

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      ◆◇◆   ――…寝れない。       俺は今、新しい部屋のベッドでギラギラと冴えた目を眠りにつかせようと必死である。     ユリアさんはまだリビングで晩酌中らしい。     少しだけドアの隙間から差し込む光と瑠璃に話し掛けているのだろう、ユリアさんの笑い声が小さく聞こえる。     なんだろう?     俺は今、めちゃくちゃ緊張している。     初日故、慣れない寝床という理由。     だが、一番の理由はユリアさんが夜ばいに来たりするんじゃ……とか思ってしまう俺の心情だろう。       俺はそれを期待しているのだろうか?     いやいやいや! それはきっと違う。     俺はそんなヤりたい盛りじゃない筈だ!!!     でも――…     先程中途半端に迫られたお陰で、ついそういった考えが頭を過ぎる。     風呂を借りた時も、妙に緊張していた。     ユリアさんが浸かった後の湯舟でさえも、いやらしく感じてしまうのだ。     邪(ヨコシマ)な考えばかりが脳裏を埋め尽くす。       「寝れない……」       こうしている間にも、時間は過ぎていくばかり。     明日は大学だと言うのに何やってんだ、俺――…    
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