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ユリアさん宅に引っ越してから一週間と少しが過ぎた。
あれから食費の件をユリアさんに掛け合って金額を減らして貰い、いち大学生らしく毎日を送っている。
瑠璃の方も大分俺に馴染んでくれたのか、前より一層に甘えてくるようにもなった。
生活の方はというと、大学と瑠璃の相手、そして……バイトは週3にまで減らしてしまったけれど俺としては中々充実した時間を過ごせている気がする。
あれ以来ユリアさんとは何もしていないし、今までバイト三昧だった分の勉学の遅れも、ある程度まで取り戻せる事も出来た。
そして、今日も俺は瑠璃のお相手。
瑠璃専用のぬいぐるみで微笑ましくじゃれあってるところだ。
ユリアさんは仕事らしく、俺が講義から帰って来た時には既に姿がなかった。
「今日は何時頃に帰って来るんだろ……」
ユリアさんは売れっ子のせいなのか仕事に出るのが早く、帰宅が物凄く遅い。
いや……俺はユリアさんが帰って来る頃には既に寝ているし、正確な時間まではわからないけれど。
それでも、俺が目覚める時間(つまり朝方)でもまだ起きているのだ。
とは言っても、その時間は瑠璃のお散歩タイムらしくて。
バーで見かけていたゴージャスなスタイルではなく、ラフな私服姿に着替えてはいる……けれど。
完全に真逆な生活を送っているのだ。
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