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ぐるりと視界を変え後方に目を移すと、部屋の証明を調節するらしいパネル
その横にはこの部屋の物であろう、設置された一つの固定式の電話
電話には手作りらしいラベルがでかでかと貼付けてあった。
『フロントは#9でお呼び下さい』
この辺りで脳みそはジワジワと覚醒し始める。
自分がいるはずのない場所にいるんだと実感がわいた。
よく見たら、シーツから出てる自身の身体が半裸なのだと今更ながらに気付く。
シーツに隠れていて判らなかったが(なんせ今脳が稼動しだしたものだから)、どうやら下も履いていないらしい。
所謂……、全裸状態。
それに気付くと同時に、自分の太股辺りでモゾモゾとシーツの塊が動いた。
ビクッ! と反応すると共に、緊張が身体を駆け巡る。
「うぅ……ん……」
声からして女性のものらしい。
だが、声だけじゃ誰なのか特定出来る筈もない。
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