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「あっ・・・・・・はぁあ、気持いい」 耳を塞げ。 聞き慣れた優しい深海遥の声が、声色を変えて狭い部屋に響き渡った。 とにかく布団に隠れ、目を固く瞑り、耳を塞ぐんだ・・・・・・。  布団の外には魔物がいる。 三枚並んだ布団の真ん中から、強烈な振動が何度も何度も、小さな深海雅治の身体を揺らした。
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