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「講義をはじめる。
今日のは基礎の中で、一番大事だからよくきいて、理解するように。」
教壇に立ってそういったのは、短い茶髪で一重の鼻筋の通った甘いマスクの三十路前の若げな男。
このゼミの教授である南史郎ミナミシロウ である。
彼は今年からこの大学へ引き抜かれた大学教授だ。
前にいた大学でも、よい成果を残し教授内でも期待のホープだ。
しかも甘いマスクをもつ長身の男となれば、もう女も男もあとをたたずファンクラブまでできる始末。
ちなみにこの大学は、昔は男子校であったため、男子のほうが圧倒的に多い。
内部進学者は八割をしめ、そこは男子校であるためにホモやバイがほとんどだ。
そんな僕は男も女もいけるバイである。
この教授のお陰でね。
あはっ。
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