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「そういえば櫂、今日も練習だよな?」
「もっちろん!
急にどうしたんだ?」
「いや、ないなとは思ったんだけど、もし部活が無いなら今度のテストのヤマ、教えようと思って。」
「ええ゛~~!!
まじで!?
わっかんないところだら けなんだよ。
今夜はどうだ!?」
「今夜はバイトがあるから ムリー。 明日ならイイ けど。」
「じゃ、明日な!
サンキュー! メシ食おう ぜ!」
「ん、りょーかい。」
芝生へ行き僕が作った弁当を開けた。
もともと僕はよく弁当を作って持ってきていたのだが、櫂がそれを羨ましがり、ついでなので2つ作るようになった。
「んー、今日も怜の弁当、まじうまい! 生き返る~~~!!」
櫂は本当に美味しそうに食べる。
作っているこっちが思わず幸せに感じてしまうような。
「櫂はバスケと顔以外はイマイチだからね~。」
からかうように言ってみる。
「お前ができすぎるんだよ!!」
あはっ、案の定怒ってる。ちょっとキレ気味? でも悲しいことに、八割ぐらい当たっちゃってるんだよなぁ・・・
「そうでもないよ。」
前髪をいじりながら言う。昨日切ったばっかりだから手触りがいい。
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