僕たちの日常編 1

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櫂は本当に羨ましそうだった。 櫂の母親はどうなのだろう。 社長夫人ともなればご飯を作るひまなどないのではないだろうか。 「櫂はご飯とかは自分で作ったりしないの?」 「ぜんっぜん! 家にコック いるし、母さんは会社の なかで作ったグループで 支援活動してるから、夜 遅いし。」 それはそれで羨ましいかも。 「へえっ! それは凄いじゃ ん。 何の?」 「いろいろ。 難民支援とか 孤児や地震なんかの支援とか。」 ハァー、このごろの社長夫人は凄いなー。 「じゃあ、才媛じゃん。 櫂の頭は誰に似たんだろ?」 にやつきながら櫂を見てしまう。 櫂をからかうのも楽しいからなぁ。 気持ちいい性格だから、からかいすぎてもあんま気にしてないし。 「うるせーよっ!!」
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