僕たちの日常編 1

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口をとがらせながらビシッという櫂の隣で僕は笑った。 櫂も僕を見ながら次第に口許が優しくなった。 「まあ、そういうわけだか ら、オレは料理とかはできないの。 ごちそうさま。」 ちっ、やっぱり作るのは僕か。 「ふーん。ま、僕も気が向いたら作ってあげるよ。」 「これからも作れよ。」 そんなにおいしかったのかなぁ。 ま、料理するのは決して嫌いじゃないし。 外食するより安いしね。 「気が向いたら、ね。」
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