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「……何で動いてないのが前提の質問なんですか？」
横にいた桔梗くんがものすごいしかめっつらで空くんに聞いてる。
……いまさらだけど、二人顔見知りなんだー。
「だっておいら昨日ちゃんと伝えたよ？明日知り合いを外から呼ぶからシステム切っといてって」
「そんなの聞いてませんよ？誰に言ったんですか？」
「笠間の葉一(ﾖｳｲﾁ)くん」
「……成瀬さん。それは言う相手間違ってます」
「えぇー。でも葉ちゃんってあの辺のセキュリティーの責任者じゃん。……馬鹿だけど」
「馬鹿だからこんなことになるんでしょう？今日何回か会いましたけど、なんにも言ってませんでしたよ、あの人」
なんだか知らない間に、どんどん話が進んでいく。
葉ちゃんって誰？つか、この二人の関係は何？
とりあえず、私帰っていいですか？
「んー…今度から葉ちゃんに言うのは止めよっと。ごめんね百合。おいらがちゃんとしなかったから……」
……そんなしょぼん顔で言われたら……
「許すしかねえだろｯ！！」
「びｯ…っくりしたぁ……。お前脅かすなよ」
「ごめん、ごめん。……で？用件はなんな訳？」
「んっとねー……？」
｡
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