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「…で、私に何しろって言うの?」
「あぁ…。実はこの中身を永山さんの能力でみてほしいんだ」
「中身を?そんなもん、開けちゃえばいいじゃん」
「それ空くんにも言われたよ。でも……たまにこの箱動くんだよねー…」
「はぁ?!」
「嘘だと思うでしょ?でも俺が見てない時に絶対動いてんの」
「…………」
「ちょ、信じてよ!」
「信じてもいいけど……それがなんで箱を開けないことに結び付くの?」
「そ…それはぁ……」
夕陽くんの目がめちゃくちゃ泳いでる。……これは…なにかあるッ。
「…!……わかったぁ、怖いんでしょーッ!!」
「……ちが」
「強がんなくていーよ。わかった、見てあげる」
「…………お願いします」
……ふふ、図星か。
どれ、私の潜在能力の一つ"透視"を使って夕陽くんの手助けをしてやりますかッ♪
私は小さな箱を受け取り、それに神経を集中させる。
すると、箱の中には…………。
「……どう?」
「……ふふ、全然大丈夫だよ」
「え、大丈夫ってどういう意味?」
「開けてみたらわかるって。……たーだーしッ」
「??」
「……ククッ、『開けれるモンなら開けてみな』って」
「……はぁ?!」
。
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