77人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
「い…ッたいなぁ!!」
箱のふたを自ら押しのけ、飛び出してきた小さなリス。
全体的に赤みのかかった小リスは、箱から出てくると同時にふたごと夕陽くんの顔目掛けて突っ込んだ。
結果、夕陽くんの鼻に直撃した。
「……ッ…鼻、真っ赤になってるよ……ククッ」
「ちょ、笑うなって!!」
「だって…ねぇ?」
『おめぇが卑怯な手使うからだろ』
「「!?」」
小リスはいつの間にか机に降り立ち、すっごい偉そうにそう言った。
「卑怯って……いやいやいやッ、開けようとしたのに防いだのは君でしょ?!」
『あ゙ぁ゙?!』
「……ごめんなさい」
小リスの気迫に負けて謝ってしまった夕陽くん。
いや、私でもこいつ怖いかも。
「……ねぇ、何で君はこんなか入ってたの?」
『知らねえよ。むしろ俺が聞きてえわ』
「何で俺のとこに?」
『知らねえつってんだろ!!』
「「…………」」
怖いよ、ガチで怖い。
なにか?アレか?や●ざなのか、こいつは?
どうやら夕陽くんも一緒らしく、目が泳ぎまくってる。そして若干汗が。
……この状況、どうしたら……。
――コンコン、ガチャ
「箱中身わかった?……ってあれ?開けたの?」
救世主・空サマ、キタァァアァア!!!!!
。
最初のコメントを投稿しよう!