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『……マスターッ!!』
「「「!?」」」
小リスは空くんを見た途端、ジャンプして空くんに飛びついた。
ちょっとそれが可愛かったなんて、口が裂けても言えない。
「あれ?お前…」
「空くん、知り合い?」
「知り合いっていうか……こいつおいらがつくった」
「「えぇ?!!」」
空くんも潜在と遺伝の二つの能力を持つ人の一人。
潜在として能力"創作"と、遺伝の能力"冷気"を持っている。
自分でつくったものが本物そっくりになるという"創作"という能力。
でも、これって確か……
「空くんの能力って命まではつくれないんじゃなかったっけ?」
そう。動物も人間もそっくりにつくることの出来る能力だけど、意思や感情、命をつくることは出来ない。
いわゆる人形状態な訳。
「そう…なんだけどなぁ」
空くんも訳がわかんないらしく、首を傾げてる。
「…教授が動かしてくれたのかも」
「「教授?」」
二人揃って疑問の声をあげると、空くんは小リスを撫でながら説明してくれた。
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