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『……………ここどこ?』
「わぁー…今度は青いタヌキだ」
箱から出て来たのは、全体的に青みのかかった毛を持つ、なんとも可愛らしいタヌキだった。
「ここは夕くんの研究室だよ」
「え…言ってもわかんないんじゃ……」
『……ゆーくん?』
「……か、可愛いっ」
空くんの手の平にすっぽり収まったタヌキは、小首を傾げて夕陽くんを見る。
……やだ、超可愛いんですけと。
「ちょ、俺にも触らせて?」
『……俺の時は近寄ろうともしなかったくせに』
「…………」
小リスの言葉には目もくれず、空くんにタヌキを手の平に乗せてもらった夕陽くん。
かなり顔がにやけてます。
「……こんにちは?」
『……んー、ゆーくんあつい』
「…えぇ?!この子まで俺の熱気伝わんの?」
再び空くんの手の平に戻り、ほお擦りをしているタヌキ。
なんでこの子は、こう……癒されるんだろう。
。
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