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「いーなー…。空くんにはタヌキ、夕陽くんにはリス。……私もなんか欲しいーっ」
「え?そういう問題、これ?」
いやそうなんだけどさぁ……こんな可愛い動物達見てたら、私だって羨ましくなっちゃうんだよッ。
「…でもさ、この子達って別においら達のモノって訳じゃないよね?」
両手に小リスとタヌキを乗せてモフモフな感触を一人楽しんでいる空くん。
……いーなー、いぃなぁああ!!
『でもボクたちもほかにいくとこないしね』
『あぁ。まず捨てられた時点でご主人いねぇし。実質マスターが俺らのご主人みてえなモンだろ?』
「……おいらが?」
笑顔でほお擦りをする小リス。
でもちょっとでも私がちょっと触ろうとすると、何故かガン飛ばされる。
……差別反対だっ!
そのまま私にガンを飛ばしたまま、夕陽くんの肩に移動した小リス。
「え?なに?」
夕陽くんがめちゃくちゃ怯えてます。
『……とは思ったんだけど、なんでかは知らねえけど、俺はこのへたれのとこに送られた。お前の"熱気"の能力も俺に合ってるみたいだし……そういう意味では俺のご主人はこいつなのかもな』
「……まじで?俺ぼろくそ言われてるけど、あってんの?」
『肩の乗り心地、最悪だけどな』
「そんなこと言うなよぉ!!」
。
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