再会と出会い

28/39

77人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
――ヒュン 「「「「?!!」」」」 相変わらずレッドにつねられ蹴られ、ぼろくそ言われる私の目の前に現れたのは……あの小さな箱。 「きたよ!きちゃったよ!!」 「よかったね!百合!!」 空くんとハイタッチしながら喜んでいると、レッドに白い目で見られる。 いいもん。気にしないもん。 「でも……なんで?」 「なにがなんで?」 「さっきレッドが言ってたじゃん。送り主は永山さんのこと知らないんでしょ?……間違いなんじゃ…」 「そんなもん開けてみればわかるっしょ」 「えぇえ!そんな軽い感じ!?」 夕陽くんが叫ぶなか、私は箱に触れる。 するとさっきの空くんの時と同じように箱は消えた。 『…………チッ』 「舌打ちぃ?!」 「レッド並の怖さ!!いやむしろそれ以上!!」 「つーか、真っ白のネズミって…珍し…いや、そうでもないか」 私と夕陽くんがうろたえるなか、一人冷静な桔梗くん。 もうこの人が一番怖ぇよ。 。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加