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――ヒュン
「「「「?!!」」」」
相変わらずレッドにつねられ蹴られ、ぼろくそ言われる私の目の前に現れたのは……あの小さな箱。
「きたよ!きちゃったよ!!」
「よかったね!百合!!」
空くんとハイタッチしながら喜んでいると、レッドに白い目で見られる。
いいもん。気にしないもん。
「でも……なんで?」
「なにがなんで?」
「さっきレッドが言ってたじゃん。送り主は永山さんのこと知らないんでしょ?……間違いなんじゃ…」
「そんなもん開けてみればわかるっしょ」
「えぇえ!そんな軽い感じ!?」
夕陽くんが叫ぶなか、私は箱に触れる。
するとさっきの空くんの時と同じように箱は消えた。
『…………チッ』
「舌打ちぃ?!」
「レッド並の怖さ!!いやむしろそれ以上!!」
「つーか、真っ白のネズミって…珍し…いや、そうでもないか」
私と夕陽くんがうろたえるなか、一人冷静な桔梗くん。
もうこの人が一番怖ぇよ。
。
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