77人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
『……どこ、ここ？』
さっきの舌打ちから一変、大きな目をパチパチさせながら、周りを見回すネズミ。
「……ホワイトだな」
「……だね」
『またそれか』
『そのだっさいネーミングセンス、どうにかなんないのかしら』
『…私の名前ホワイトなの？』
「そうだよー。夕陽くん命名」
ふーん。とあまり興味なさそうに返事をしたホワイトは、空くんの肩に乗った。
『ねぇ、マスター？私はこの女の子の使い魔になるってことでいいの？』
「…おいらに聞かれてもなぁ」
『何言ってるの。あなたがそう考えてつくったんでしょ？』
「…？？」
ホワイトの言ったことが理解出来なくて、んー…と唸りだした空くん。
そしてそのまま倒れた。……ってえぇ！？
「空くん！？」
「あちゃー…。ちょっと俺の近く居すぎたかもね。大丈夫？」
「……多分」
「いやいや。無理しない方がいいですって」
桔梗くんに抱えられた空くんの顔は真っ赤になっていて、なんか見るからに辛そうな顔をしていた。
「部屋まで送りますから」
「……ん。ゴメンね。百合もわざわざありがとう」
二人はそういうと、夕陽くんの研究室から出ていった。
それに続いて、ブルーとパープルも出ていった。
｡
最初のコメントを投稿しよう！