再会と出会い

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「って、ちっがーう!!」 急に大声を出すと、二人と三匹が驚いてそれぞれに反応する。 「……なんなんすか、一体」 「本題忘れてる!あんた達は何で私の所にホワイトを送ることが出来たの?!」 「あぁ……それだったら」 「こういうことだよっ☆」 ――ヒュ 「ちょ、なにすんのッ?!」 いきなり目の前の葉一くん…だっけ?が消えたと思ったら、後ろから抱き着かれてた訳で。 「俺の能力……"瞬間移動"だよ」 「わかったけど……その能力だけじゃ説明になってなくない?」 移動させるにも……目的地がはっきりしてないと移動は不可能なはず。 ただの偶然? 「そこで!俺のもう一つの能力の出番ってわけ!!」 「もう一つの能力?」 にかっと笑った葉一くんは私から離れて答えた。 「聞いたことないかもしれないけど、俺には"意思疎通"って言って、あらゆる対象物の意思を読み取って会話することが出来るの」 「……?」 「たとえば……人や動物、建物、木とか草とかね。まあなんでもありっちゃありだけど」 「そんなこと出来んの?」 「うん!……ありえないって思ってるでしょー?」 「いや……その」 確かに。ちょっと信じられない話ではあるけど……それがどう関係しているのかがさっぱりわからない。 。
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