再会と出会い

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「……で?」 「……ん?なにが?」 「"意思疎通"……それが使えるからってだけじゃ説明になってなくない?」 「…………?」 駄目だ。話が噛み合わない。 そんなことを考えてたら、それを察知してくれたのか、もう一人が溜め息まじりに説明を続けてくれた。 「ただの人形だったこいつらの意思を笠間さんが読み取って、移動させたって話」 「…………?」 「え、もしかして……分かってない?」 「うん」 「おい!」 いや、なんとなくは分かったんだけどさー……。 『私がさっき言ったでしょう?』 「ホワイト?」 私達の会話をくすくすと笑いながら聞いていたホワイトがいきなり発言する。 「さっきって?」 『私達はあなた達をイメージしてつくられたってこと。多分彼はそれぞれのイメージ像を読み取って、その本物であるあなた達の所へ私達を送ってくれたのよ』 「そうそれ!そういうこと!!」 「いや、あんた分かってなかっただろ」 。
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