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と、いうわけで。
目の前に広がる壁。学園全体を囲んでる壁。
……なんでもこれも一人の能力者が作り出したものらしく、ちょっとやそっとじゃあ壊れない。
勿論、よじ登って越えてやろうとか考える馬鹿はいない。
そんな奴いたら確実に死んでんだろうなぁ……嫌だなぁ、死因が壁って。
「さて……と…」
一応学園の人物からのお誘いとはいえ、ちゃんとした紹介状を持ってない私。
……学園に入れてもらえんのかなぁ……。
全自動ロボットのいる受付らしき所に行く。
「あのー、ここに用があるんですけど…」
「ナンノヨウダ?」
「……私が聞きたいわ」
「ハア?」
「いや、何でもない。この手紙来たの。入れてくれない?」
そう言って私はちょいと汚れた手紙をロボットに見せた。
「オマエ、コレガ"テガミ"ダト、ホンキデイッテンノカ?」
「……そう思ってるから言ってるんでしょ?」
「……オマエ、ヘン。ヘンナヤツ、イレラレナイ」
「変ってなんだよ!仮に変だとしても、それ私じゃなくて空くんの方だから!!」
。
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