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「…はぁ、ならそうと言えばいいのに」
ゆっくりと拳銃を降ろしたお兄さんは、一つ溜息をつきながらそう言った。
信じて……くれた?
「信じてくれるの!?」
「嘘なのかよ」
「いやホントだけどもッ!」
よかったよぉー、今度こそ生き延びたよ、お母ちゃーん!!
「何で成瀬さんの知り合い?が、火花散らしてまでコイツらと追いかけっこしてた訳?」
「私が聞きたいよ!!あのロボットが帰れって言うから」
「全く、ちゃんと見たのか?」
「……ワタシタチ、モジ、マダヨメナイ」
「「はぁ?!」」
じゃあ何か?この汚いルーズリーフが駄目だったのかよ!
「……まだ改良点山積みだな」
「ちょっとお兄さん、なんつー適当なモンに学園の入口見張らせてんのよ」
しかも山積みって……。
「俺はコイツら作ってねえし知らねえよ」
「お兄さん、無責任だね」
「…………で、早く行けば?」
「へ?」
「時間。もうすぐ17時だぞ?」
確かに。お兄さんが見せてくれた時計はもうすぐ17時になろうという所。
「……だいたい、何で空くん迎えに来てくれないの?」
「俺が知るかよ」
「そもそも私、学園の内部は知らないっつーの」
「……は?」
。
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